ついったお題(ゾロサン)

ASかZSで学園パロで攻めの片思いメインな作品を8時間以内に2RTされたら書(描)きましょう。 http://shindanmaker.com/43742
エーシュラ・ゾサとして、攻めの片想いってどっちがいいんだろ

「おい、とんでけが方言だって知ってたか?」
「あ?」
 二年ぶりの再会の、第一声がこれってなァどうなんだ。ゾロの眉間の渓谷は深く刻まれるばかり。
原因を作った張本人はなんの気なしの表情でポケットから煙草を出した。自分で買ったのか、どっかの女にもらったのか、しっかりと手入れされてるらしいシルバーのジッポが鈍い光を見せる。
「言うだろ、とんでけって。急に雨降ったとして、濡れちまうから早くとんでけって」
 煙草を口にくわえたサンジを見ながら、まァ言うなとだけゾロは答えた。10放って1しか返らないそれにもサンジは不満がないらしく、だろ?と腕組みをして、こないだ合コンでよーなんて、さして興味のない話をはじめる。自分勝手なサンジに腹立ちはしないが、連絡すら取っていなかった相手との久しぶりの再会でこれはなんだと、呼び出しをかけたサンジの意図など掴めるはずもなくゾロは合コン話を聞き流した。
「聞いてんのかてめェ」
「聞いてねーよ。おれだって暇じゃねェんだ。要件を言え」
 そう不機嫌そうにゾロが言えば、娯楽を知らないマリモめと口を尖らせたサンジは悪態をつく。アヒルのようなそれは昔からの癖だ。表情を歪め不服そうに唇を突き出してガキのように拗ねる。変わってねェなとゾロは思うが、実際二年なんて短い期間じゃ人はそんなに変わらない。最後に会ったのが小学生だ中学生だっていうならまだしも、大学に入りたての頃に一度会っている。
「てめェは本当にあれだな、変わんねェな。その面白味のねェ不機嫌なツラ」
 互いに同じようなことを思っていたらしい。しかしサンジの場合思うだけに留まらず、すぐに言葉に出る。そして案の定、昔と変わらず言葉の選択は辛辣だ。その辛辣な言葉の中に、情を隠した穏やかな響きが含まれているところも変わらない。だが今のゾロには、それが幾分居心地が悪く感じる。そんな感情の理由はいくつもあるわけじゃなく、結論として言えば、二年会わなくても癖だのなんだのをすぐに思い出せるような、そういう意味での感情だ。
 二年前に気の迷いで片付けたあれはいまだに己の中で燻っているらしい。重たい焦燥が腹の中でぐるぐると回るのを感じ、ゾロは覚悟を決めた。諦めにも似た、青臭い感情だった。




短くなってしまう上に、大学生は学園パロに入るのかということがネック。